喉の病気
THROAT ILLNESS
喉の病気について

喉の病気は、飲み込みづらさや声のかすれ、痛みなどを引き起こし、生活に支障を与えることがあります。
当院では、扁桃炎、咽頭炎、声帯ポリープ、逆流性食道炎による喉の不快感など、喉に関するさまざまな疾患に対応しています。喉の症状は風邪などの軽いものから重大な疾患まで幅広いため、早期の診断と適切な治療が大切です。
私たちは患者さま一人ひとりの症状に真摯に向き合い、丁寧で安心できる診療を提供します。喉に違和感を感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
こんな症状はありませんか?
- 喉の痛み(咽頭痛)
- 咳が続く(乾燥性・痰が絡む)
- 飲み込みづらさ(嚥下障害)
- 扁桃腺の腫れ
- 声がかすれる(嗄声)
- 喉の腫れや赤み
- 喉のかゆみや異物感
- 逆流性食道炎による不快感(胸やけ)
主な喉の疾患
急性扁桃炎
急性扁桃炎は、扁桃腺が急激に炎症を起こす病気で、主にウイルスや細菌(特にA群β溶血性連鎖球菌)が原因です。主な症状には、喉の痛み、発熱、飲み込み時の痛み、リンパ節の腫れなどがあり、時には口臭や声のかすれが見られることもあります。診断は、喉の視診や迅速検査により行われ、治療には抗生剤や鎮痛薬、うがい薬が使用されます。適切な治療を受けることで、症状は比較的早く改善しますが、合併症を防ぐために早期受診が重要です。
習慣性扁桃炎
習慣性扁桃炎は、扁桃腺が繰り返し炎症を起こす状態で、通常は年に3回以上の急性扁桃炎を経験することを指します。主な原因はウイルスや細菌感染で、扁桃腺の機能が低下していると、免疫力が弱まり感染が起こりやすくなります。症状には、喉の痛み、発熱、飲み込みの困難、リンパ節の腫れなどがあります。治療は、感染の原因によって抗生剤や鎮痛薬が使用されますが、再発を繰り返す場合は扁桃腺の摘出手術(扁桃摘出術)が検討されることがあります。早期の受診が重要です。
急性咽頭炎
急性咽頭炎は、咽頭の粘膜が急激に炎症を起こす病気で、主にウイルスや細菌感染が原因です。風邪やインフルエンザに伴って発症することが多く、主な症状には、喉の痛み、乾燥感、飲み込み時の違和感、発熱、リンパ節の腫れなどがあります。診断は、喉の視診や必要に応じて迅速検査で行われ、治療には抗ウイルス薬や抗生剤、鎮痛薬が使用されます。適切な治療を行うことで症状は改善しますが、重症化や合併症を防ぐために早期受診が大切です。
扁桃周囲膿瘍
扁桃周囲膿瘍は、扁桃腺の周囲に膿がたまる状態で、急性扁桃炎の合併症としてよく見られます。主な原因は、扁桃腺の細菌感染です。症状には、激しい喉の痛み、飲み込みの困難、高熱、口臭、リンパ節の腫れ、顔の腫れなどが含まれます。特に、片側の喉の痛みが強くなることが特徴です。診断は、臨床症状や画像検査によって行われ、治療には抗生剤の投与や、膿がたまっている場合は外科的に排膿することが必要です。早期の受診が重要です。
口内炎・舌炎
口内炎や舌炎は、口腔内の粘膜や舌に炎症が生じる病気です。口内炎は、アフタ性口内炎や感染性口内炎などさまざまなタイプがあり、痛みや不快感を伴います。舌炎は、舌の表面が赤く腫れ、痛みやしびれを感じることがあります。原因には、ストレス、栄養不足(特にビタミンB群の不足)、感染(ウイルスや細菌)などが含まれます。治療には、痛みを和らげるためのうがいや塗り薬、ビタミン補充、感染の治療が行われます。口腔内の清潔を保つことも予防に重要です。
声帯結節
声帯結節は、声帯に発生する良性の腫瘤で、主に声の使いすぎや不適切な発声が原因です。特に教師や歌手など、声を頻繁に使う職業の人に多く見られます。主な症状には、声がかすれる、声の出にくさ、喉の違和感、疲れやすいなどがあります。診断は、喉の内視鏡検査で行われ、治療には声の安静や発声方法の改善、必要に応じてリハビリテーションが推奨されます。重症化すると手術が必要になることもありますが、早期の受診と適切な対策が重要です。
声帯ポリープ
声帯ポリープは、声帯に発生する良性の腫瘤で、声の使いすぎや刺激が原因で生じることが多いです。特に声を多用する職業の人に見られます。主な症状には、声がかすれる、声の出にくさ、喉の不快感、時には呼吸困難が含まれます。診断は、喉の内視鏡検査によって行われ、治療は声の休息や発声訓練、必要に応じて外科的切除が行われます。適切な治療を受けることで、声の回復が期待できますが、再発を防ぐために発声方法の改善が重要です。